平成27年度 公認会計士試験合格概要及び、今後の就職状況と試験環境の推察!

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本日は、平成27年度の公認会計士試験の合格発表が行われました。 合格されたみなさん、本当におめでとうございます!

心から、お祝い申し上げます。

今回は、公認会計士試験の合格者の実態と今後の就職環境・試験環境の予測について説明していきたいと思います。

1.平成27年度の公認会計士試験の概要

(1)合格概要

平成27年の公認会計士試験概要は、

願書提出者    10,180名

合格者        1,051名(うち女性合格者207名)

合格率      10.3%

合格者の平均年齢 27.1歳

最高年齢 67歳

最低年齢 19歳

(2)合格者の年齢別割合

20歳未満 11名(1.0%)

20歳以上25歳未満 445名(42.3%)

25歳以上30歳未満 308名(29.3%)

30歳以上35歳未満 159名(15.1%)

35歳以上 128名(12.2%)

(3)合格者の学歴別割合

高校卒業 57名(5.4%)

大学在学 307名(29.2%)

大学卒業 498名(47.4%)

大学院在学 8名(0.8%)

会計大学院在学  29名(2.8%)

会計大学院修了  75名(7.1%)

大学院修了  42名(4.0%)

その他 35名(3.3%)

(4)合格者の職業別割合

学生 438名(41.7%)

無職 417名(39.6%)

社会人 196名(18.6%)

2.過去13年間の公認会計士試験の概要

過去13年間の推移は、以下の通りです。

合格者推移

上記表からもわかるように、2005年までは、毎年15,000名程度の受験者数に対して、合格者が1,200名から1,400名程度、合格率も8%~9%程度で安定していました。しかし、業界全体の人手不足から、2006年から試験制度を変更し、試験に合格する難易度を下げ、合格者を大量に輩出することで、様々な分野で公認会計士が活躍することを目指しました。

その結果、従来の3倍もの合格者を出し、合格しても事務所に就職できない未就職者問題が発生しました。

その結果、試験制度への不平不満が増大し、受験生が大幅に減少したため、2011年からは合格者を元の水準近くまで戻しました。しかし、2011年や2012年は、合格率が6%台になるなど、例年よりも難易度が高まったため、受験生離れが一層進みました。

現在では、難易度も回復し、合格者数も混乱前の水準に落ち着いてきていますので、今後は、安定した試験制度が運用されるものと予想されます。

3.就職状況について

現在の就職状況は、2005年依然と同様に、完全な売り手市場になっており、合格者の大部分が4大監査法人の複数から内定をもらえるような状態に戻っています。

しかし、昨今でも、業界に詳しくない方にとっては、2006年から2011年あたりまでの未就職者問題のイメージが強く、公認会計士は就職難という認識を持っている方も多くいらっしゃると思いますが、現在は完全に就職状況は改善しているのが現状です。

また、今後は、農協監査・社会福祉法人監査から、医療法人などまで、情報公開社会に応じて、どんどん監査の範囲が広がっていきますので、人手不足は当分の間、続くと予想されています。

ITで会計事務所職員や、経理職員が大幅に減っているという情報もありますが、単純な記帳業務においては当てはまるのですが、公認会計士の監査業務・アドバイザリー業務などは、高度な判断が必要ですので、ITで実施できるというのは、実務を知らない方の誤解であると思います。

そのため、今後中長期的にも、合格者が安定的に推移することを前提にすれば、就職状況は安定していくことが予想されます。

4.今後の合格者数の推移と受験者数の推移について

現在、業界全体でとても人手不足なのですが、今回の公認会計士試験に置いて、合格者を減少させました。それでも、受験者の減少比率よりは合格者の減少比率を押え、1,000名以上は合格させるという意思を、今回の合格発表は示していると思います。

しかし、合格率をこれ以上高めてまで合格者を増やさないという意思も感じますので、今後は、合格率が10%前後の中で、受験者数に応じて合格者が推移していくものと思われます。

では、今後の受験者数はどうなるのでしょうか。昨年の秋以降は、未就職者問題が解消したこともあり、新規に公認会計士を目指す方が大きく増加しています。

そのため、平成28年度の試験では受験者数は横ばい程度であると思いますが、平成29年度の試験からは、徐々に増加に転じると予想します。

そのため、今後数年かけて、受験者が15,000名程度、合格者は、1,200名から1,500名程度を目指していくのではないでしょうか。

よって、現在公認会計士を学習している方、またはこれから学習の開始を検討している方は、あと数年は合格率が10%を超える非常にチャンスの時期だと思います。また、今後は安定的な試験制度の運用が予想されますので、就職状況も数年は完全な売り手市場が続くのではないでしょうか。

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