第141回 日商簿記検定 3級・2級 直前出題予想!

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11月15日(日)に第141回日商簿記検定が実施されます。

直前になれば、誰しもが「今回出題可能性が高い論点はどこなの?」ということが気になると思います。

そこで今回は、日商簿記検定3級・2級の直前出題予想を行っていきます。

(留意点)

日商簿記検定では過去の問題と類似した問題が多く出題される傾向があります。しかし、定期的に過去の出題傾向とは全く異なる問題も見受けられるようになっています。

そのため、すべての範囲を網羅的に学習することが合格するうえでの基本です。よって、本記事を参考にしつつも、網羅的に学習することを心がけるようにしてください。

1.試験範囲改定の影響

来年度(2016年6月実施の試験)以降、日商簿記検定の試験範囲が大きく改定されます。改定により各級から除外される論点がいくつかあるのですが、日本商工会議所では以下のような記載があります。

平成27年度における出題は、平成28年度以降も引き続き各級の範囲となっている内容から大きく外れないよう配慮することといたします。

つまり、来年度以降削除される論点は本年度も出題しないということです。そのため、削除される論点については復習の重要性を下げてしまって構わないと思います。以下に列挙しておきますので、参考にしてください。

(1)3級から削除される論点

5伝票制

売買目的有価証券の決算

(2)2級から削除される論点

帳簿組織

保証債務の処理

荷為替手形

特殊商品売買

繰延資産

大陸式決算

社債

本支店会計の未達事項・内部利益の処理

 

出題範囲改定の詳細については以下の記事にまとめています。

日商簿記検定の試験範囲変更
日商簿記検定の試験範囲が大きく変更されました。 今回は改正の内容から、合格対策まで詳しく解説していますので、日商簿記検定を受験される方...

2.第141回 日商簿記検定3級 出題予想

(1)第1問対策 (配点約20点)

第1問は、仕訳の問題が5問出題されます。第141回において、特に出題の可能性が高いと予想されるのは、

・仕入取引、売上取引

・手形取引

・有形固定資産の売却

・有価証券の売却

・資本の引き出し

・当座取引

以上の論点です。仕訳問題は様々な論点から出題されますが、上記論点は最優先で復習するようにしてほしいと思います。

(2)第2問対策 (配点約10点)

第2問では、以下の形式が特に多く出題されています。

№14①

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14②

第141回については、「補助簿の選択」と「勘定記入」の出題可能性が高いと思われます。「補助簿の選択」は満点が狙える問題です。そのため、しっかり対策を行い、満点を取れる実力をつけておきましょう。対して、「勘定記入」はどの論点が出題されるかの予想は困難であるため、なかなか対策が難しい問題です。そのため、出題された場合には、落ち着いて仕訳を書いて、一つでも多くの箇所を埋めに行くことが求められます。

(3)第3問対策 (配点約30点)

第3問では、かなりの確率で試算表の作成の問題が出題されます。そのため、試算表の総合問題をしっかりと復習するようにしてください。

試算表には『残高試算表』・『合計試算表』・『合計残高試算表』の3種類があります。そのため、問題を解く際は解答で問われている試算表が、どの種類なのかということに、特に注意を払うようにしてください。

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14③

第141回については、残高試算表の出題可能性が高いと思われます。

(4)第4問対策 (配点約10点)

第4問では、以下の形式が特に多く出題されています。

№14④

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14⑤

第141回については、勘定記入の出題可能性が高いと思われます。勘定記入の基本的対策は、第2問と同様になります。伝票会計が出題された場合には、試験範囲から除外される5伝票制ではなく、3伝票制が出題されますので、満点を取れるようにしてください。

(5)第5問対策 (配点約30点)

第5問では、精算表の問題が出題されます。精算表の総合問題の練習を積むようにしてください。

ごくまれに精算表の推定問題が出題されますが、今回は通常の精算表の問題が出題される可能性が高いと思います。

(6)総括

3級の場合には、配点の大きい第3問の試算表と第5問の精算表の総合問題でいかに点数を稼げるかが重要になります。また、仕訳問題も1つの仕訳の配点が4点なので、こちらも合格するうえで重要です。

そのため、合格点の70点を超えるために、第1問の仕訳問題で12点(5問中、3問正解)、第3問・第5問の総合問題2問で50点を取ることを目標にしてほしいと思います。

3.第141回 日商簿記検定2級 出題予想

(1)第1問対策 (配点約20点)

第1問は、仕訳の問題が5問出題されます。過去には典型論点が多く出題されていましたが、最近の138回・139回は過去の問題とは全く異なる主旨の問題が多く出題される傾向にあります。この場合に具体的に対策をすることが難しくはなりますが、138回までに良く出題されていた論点をまずは重点的に復習を行うようにしてください。

(2)第2問対策 (配点約20点)

第2問では、帳簿組織・伝票会計・個別論点などの形式が特に多く出題されています。

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14⑥

来年度以降、「帳簿組織」・「5伝票制」が出題範囲から除かれることを考慮すると、第141回では個別論点の出題可能性が高いと思われます。

個別論点はどの論点も出題される可能性はあるため、一番の対策は網羅的に復習することです。しかし、その中でもとりわけ銀行勘定調整表および有形固定資産の処理を問う問題の出題可能性が高いと思われます。この2論点については万全の復習をしてもらえればと思います。

(3)第3問対策 (配点約20点)

第3問では、精算表の作成、財務諸表の作成、本支店会計の総合問題が多く出題されています。

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14⑥-1

このうち、本支店会計については来年度から「未達事項の整理」・「内部利益の除去」が試験範囲から除かれます。そのため、精算表の問題または財務諸表の作成の出題可能性が高いと思われます。近年は財務諸表の作成が多いですが、そろそろ精算表の出題も可能性が高まってきていると思います。両者の総合問題対策は力を入れてほしいと思います。

(4)第4問対策 (配点約20点)

第4問では、費目別計算・個別原価計算・本社工場会計を中心に、出題されています。

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14⑦

第141回については、費目別計算または本社工場会計の出題可能性が高いと思われます。特に費目別計算の対策をしっかり行うようにしてください。

(5)第5問対策 (配点約20点)

第5問では、総合原価計算・標準原価計算・直接原価計算が、多く出題されています。

なお、過去10回の出題傾向は以下の通りになります。

№14⑧

第141回については、直接原価計算の出題の可能性が高いと思われます。また、直接原価計算ではCVP分析の可能性もあります。万遍なく対策をしてほしいと思います。

(6)総括

2級では、工業簿記で高得点を稼ぐことがとても重要になります。

工業簿記で満点近くの点数を獲得することで、商業簿記では、30点強の点数を取れば合格になります。そのため、工業簿記の典型問題を確実に得点できる力を習得し、商業簿記では、各問10点を切らないような対策をしてもらえればと思います。

4.最後に

日商簿記検定2級は、来年の6月の検定試験から大きく出題範囲が変更になります。特に2級は出題範囲が大幅に拡大し、難易度は大きく上がります。

そのため、現在学習中の方は、是非、現行の試験制度のうちに合格を勝ち取ってください!

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